Grill:~を徹底的に調べる、~を質問攻めにする

press interview

動詞:(人)を徹底的に追求する、~を尋問する、~に詰問する

(文脈により)ほぼ同義の語:interrogate, examine thoroughly, question aggressively, etc.

動詞としての Grill はもちろん「グリル焼き(網焼き)をする」が基本的な意味だが、そこから人をグリルで焼くかのごとく、「徹底的に調べ上げる」という意味で使われるようになった。警察の尋問や国会の証人喚問などのシリアスなシチュエーションに限らず、英語圏のトーク番組や報道番組のインタビューでは、この意味で grill が使われるのを頻繁に目にする。

下記の例文のように、元CNN のラリー・キングや、長寿インタビュー番組の顔チャーリー・ローズ、イギリスのゴシップ系ジャーナリスト、ピアース・モーガンは、ネチネチした質問で相手を困らせる、grill の達人として悪名高い。

Larry King grilled Mac Miller on his relationship with Ariana Grande.

:ラリー・キングはマック・ミラーに、アリアナ・グランデとの関係について質問攻めにした。

新聞などメディアでの使用例1

(見出し)Charlie Rose Grills Clinton: “You Can’t Rule It Out” That Your Emails Weren’t Hacked; Clinton: “You Can’t Rule It In Either”

:チャーリー・ローズ、(ヒラリー)・クリントンに詰問
「あなたのメールがハッキングされた可能性を排除することは出来ませんよ」
クリントン「排除しないことも出来ませんよ」

(Real Clear Politics – Charlie Rose Grills Clinton: “You Can’t Rule It Out” That Your Emails Weren’t Hacked; Clinton: “You Can’t Rule It In Either”) 1)Real Clear Politics – Charlie Rose Grills Clinton: “You Can’t Rule It Out” That Your Emails Weren’t Hacked; Clinton: “You Can’t Rule It In Either”)

Clinton: Email investigation "didn't help" voter trust issues

解説:CBS News でのヒラリー・クリントンのインタビューから。インタビュアーのチャーリー・ローズは PBS や CBS などのトーク番組で長くホストを務めている。数年前、ソフトバンクの孫正義氏も彼の番組に出演していた。

アメリカでは、「彼にインタビューされるようになったら大物の証拠」と見なされると言っても良いだろう。映像の様に、無礼ではないが執拗な質問で相手を追い込むのが得意。

ちなみに、この見出し(ヘッドライン)は、文字数の限られた条件下だからある程度仕方ないものの、逆の意味(「ハッキングされていないという可能性を排除する」)にも捉えられかねない、グレーゾーンな表現。

新聞などメディアでの使用例2

(見出し)London mayor grilled by Piers Morgan for inability to track British jihadis back from Syria

:ロンドン市長、シリアから英国に戻ったジハーディストを追跡出来ていないことについて、ピアース・モーガンから質問攻めに会う。

(The Washington Times – London mayor grilled by Piers Morgan for inability to track British jihadis back from Syria) 2)The Washington Times – London mayor grilled by Piers Morgan for inability to track British jihadis back from Syria

Sadiq Khan on How Police Cuts Harm Anti-Terrorism Efforts | Good Morning Britain

解説:昨今ロンドンで頻発しているテロ事件に関して、ピアース・モーガンがロンドン市長のサディク・カーン氏に対し、警察への指導が甘いことを指摘。カーン氏は、警察への予算が少ないことが警備の甘さ、テロリスト入国後の追跡調査のゆるさにつながっていると弁解する。

ピアース・モーガンは、メディア王ルパート・マードックの寵愛を受け、英タブロイド/ゴシップ紙 Sun、デイリー・ミラーなどの編集長を経た後、一時期は米 CNN で看板番組も持っていた。オーディション番組の審査員から首相・大統領クラスの要人とのインタビューまで、守備範囲が広いと言えば聞こえはいいが、どんな話題も低俗なレベルに(日本で言えば「民度」を)下げてしまう傾向、敵に回さなくても良い人まで敵に回す傾向がある。3)Wikipedia – Piers Morgan

彼のブリティッシュ・アクセントは一部のアメリカ人からは耳障りで、上から目線に聞こえるようだ。上のチャーリー・ローズとはまた違った、多少ヒステリックな、英国風の grill に触れて頂きたい。

出典・参照   [ + ]

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